夫の浮気の見つけ方⑥

夫の浮気の見つけ方⑤の続き

6.浮気相手に会った

浮気相手は私と会うことを了承した。
元夫と私は車で待ち合わせ場所に向かい、フレアスカートを履いた華奢な不倫相手を車に乗せた。

車に乗るときに申し訳無さそうに深々と頭を下げて、「失礼します」と言った。
・・・よ、よろしい。

和風のファミレスのようなところに入り、座敷席に座った。
私は、この日、浮気相手の態度が悪ければけちょんけちょんにしてやろうというくらいのつもりでいた。だけど、最初はとりあえず「今日は、私に絞られるとわかっていながら来てくれてありがとうございます」とお礼を述べた。これは、本心でもあるが、若干マウントを取ったというか、格上の女感?を出したつもりだった。

不倫相手は、はっきりとした声で、「この度は大変申し訳ございませんでした。本日は、すべて言われたとおりにするつもりで来ました」と言った。
・・・よ、よろしい。

そして、事情聴取が始まった。
私「不倫関係はいつからですか」
女「えっと…2~3?年位前?です」
私「3年じゃないですか?」
女(どうだっけ?という感じで元夫に目線をおくる)
元夫「どうだっけ?でも確か冬だったよね」
女「そう、冬でした」

出た!また冬の寒かった思い出のやつ!!
クリスマスイルミネーションを一緒に見たね♡みたいなの要らない
です(*^^*)

私「…3年前からです」

どう思っていたのか、どうするつもりだったのか、結婚したいと思っていたのか、というような質問をした。
女「奥様のことを大切に思っているのは知っていたので、結婚するとかは考えていませんでした。奥様の話も良く聞いていたので。」
私(不倫相手に妻の面白おかしい話する男って何なの…)

途中で元夫がトイレに立ったので、その隙に不倫相手に聞いてみた。

私「ねぇ、3年間も不倫相手としてキープされて、30歳になって、時間無駄にされたとか思わないの?」
女「・・・少しは、思います」
私「そうですよね。でも、あなたは自分で選んでその道を選んでいたんだから何も言えないですけどね」
女「はい」

なんかさー!良いコなのよ!!
態度が悪かったら、メッタメタのボッコボコにしてやろうと思ってたのに、謝罪の言葉もはっきりしてるし、何より、今日はすべて言う通りにしようと思って来ました、って
…私、もうそれ聞いただけで概ね満足したのですが。

私「私たちはもう離婚することにしたので、お二人は別れなくても結構です」
元夫「別れます」
女「別れます」
私「いやいや、不倫とわかっていながらもやめられないほど付き合っていたかったんでしょ?私がいいって言ってるんだから別れる必要ないでしょ」
元夫・女「いいえ、別れます」
私「何で?本当に、私はもうあなたたちがくっつこうと別れようと、どちらにしても離婚するんだから。何も全員がバラバラになることってないですよね」
元夫・女「別れます」
私「あの、別れるって言って、実はコッソリ付き合うみたいなのは、何度も騙されるみたいで嫌なので、そういうのはやめてください。私は、二人が付き合うとしても本当になんとも思いませんので」
元夫・女「本当に別れます」

なぜだーーーーー!

わからない、3年もコソコソ付き合っておきながら、いざ堂々と付き合えるとなったら別れるって、何なんだ。なんなら結婚したら良いじゃないか。

しかし、この押し問答は動く気配がなく、もういいことにした。

そして、私は用意しておいた誓約書を出した。そこには、元夫と不倫相手が3年間に渡り不倫をしていた事実についてと、不倫相手が私に慰謝料を支払うこと、今後お互いに干渉しないことなどを記載してあり、慰謝料の金額を手書きで記載するようにしていた。不倫相手の名字の印鑑も100均で購入して、持っていっていた(『準備がいいでしょ、ウフフ』と言いながら印鑑を出す私怖いでしょ

私が「1年○万円の計算で、○万円請求したいと思います」というと、元夫は激怒し「もう僕がが十分払ったはず!相手にまで請求しないで」(←大きい声w)と言った。
私は「あれはあなたが私に払う慰謝料でしょ、これは〇〇さんへの請求だから」と言った。
元夫は大きな声でわーわー言った。だけど不倫相手が「支払います。私は言う通りにします」と言った。

元夫は私への対応を間違えまくったが、この不倫相手は全く間違わなかった。
私は、不倫相手からきちんと謝罪を受けたし、反省をしていることも見て取れたので、もはや当初思っていた額の慰謝料を請求する気がなくなっていた。
私は元夫を無視し、不倫相手に「私はあなたからの謝罪で、もう半分くらいは気が済みました。慰謝料は○万円に負けます。気が変わらないうちにサインしてください」というと、不倫相手は少し驚いた様子でサインをした。

帰り道、元夫が車に向かって少し先を歩いていたので、私はコッソリと不倫相手に話しかけた。
「私は、このことをあなたの家族や会社に暴露するとか、そいういことは一切しないので、安心してください」

反省しているようだし、怯えて暮らすことはない。
まぁ、15年後にブログに書かれるんだけどね。

この数日後、不倫相手から私に慰謝料が振り込まれた。

(夫の浮気の見つけ方⑦へ続く)

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