離婚を決めた後の元夫との生活
浮気発覚から離婚まで2ヶ月、離婚届を出してから私が地元に帰るまでも2ヶ月位あったが、その間も元夫との共同生活は続いた。
その間も、洗濯物は一緒に洗い、布団は横並びのまま過ごしていた。かなり気味の悪いこと、と思われると自覚しているが、本人たちは別になんともなかった（多分）。ちなみに離婚届も一緒に出しに行った。
私は元夫には何の未練もなかったが、そうは言っても12年間も一緒に過ごしてきた人であり、今後も友人として付き合っていくつもりでいた。離婚するからといって急に無視したり、邪険にしたり、そういうつもりはなかった。それと、結婚生活も最後だし、嫌な思い出として残すのもなぁ、というような気持ちもあったかもしれない。だとしても、布団が横並びはいかがなものか？とは少し思ったが、いまさら模様替えも面倒だから、いっか！という感じでそのまま過ごした。元夫はおそらく何も考えていない。
引っ越し
私が6月下旬の土曜日に引っ越して、翌日に元夫が引っ越す予定になっていた。
引っ越しの準備はなかなか進まなかった。荷物が沢山あったけど、どう分けるのか、要らないものをどう片付けるか、そういうことを元夫に相談しても、「要るものだけ持っていっていいよ、あとは片付けておくから」と言うのみだった。いやいや！そんな量じゃないよ？熱帯魚もいるし・・・
だけど、もういいことにした。私は自分が必要なものだけ持って引っ越すことにした。
引っ越しの日、職場でかわいがっていた後輩が手伝い＆見送りに来てくれた。私の引っ越しの日になっても元夫の荷物は何一つ箱にしまわれていない…大丈夫か。
記憶が薄らいでいるが、私が引っ越し屋さんに運んでもらった荷物は、当日中には引っ越し先に届けてもらえない事になっていたのだったと思う。私は、数日分の必要な荷物を持って電車で移動する必要があった。
引っ越しの準備完了。いよいよ別れです。元夫は玄関の中に、私は外に立って向かい合った。
「これまでありがとうございました。元気でね。」とかそんなことを話した。元夫も「うん、ありがとう、元気で」とかそんな感じだった。二人とも少し涙ぐんだ。
こういうときの感情は、なかなか説明は難しい。古い話だけど…明石家さんまと大竹しのぶの離婚会見でも二人とも少し涙ぐんでいたよね、ああいうことなのだ。
後輩は一緒に電車に乗って、新幹線の出る大きな駅まで見送ってくれた。大きな駅でお茶をして、ピアスをプレゼントにもらった。この後輩の存在はありがたかった。一人で家を出て一人で電車に乗っていたら、さみしい気持ちになっていたと思う。もちろん後輩との別れは寂しかったが、私を慕ってくれ、休みの日に見送りに来てくれたという感謝の気持ちが大きく、温かい気持ちになった。荷物が多かったので単純に助かったというのもある。
こうして私は正式に、完全に、元夫と別れた。
『夫の浮気の見つけ方』はおしまいです。長々お付き合いいただきありがとうございました。
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