もはや「見つけ方」ではなく、離婚秒読みです。
7.共通の友人達の前で緊急会見を行った
私と元夫は大学時代にテニスサークルで出会った。そして、社会人になってからも5~6年間だろうか、毎週末に集まってサークルの仲間とテニスをしていた。そこに、サークルメンバーの高校時代のテニス部の人、それぞれの会社の同僚、ゲーセンで友達になった人など、友達の輪が広がっていた。
そのため、元夫と私には共通の友人、しかも、かなり濃い関係の友人たちがたくさんいた。ちなみに私の姉はこのテニス仲間の一人(サークルのOBの、高校時代のテニス部の友人の、そのまた大学時代のテニス部の友人)と結婚した。
私がこの仲間に離婚することになったことを伝えると、急遽集まることになった。元夫は逃げ隠れしている。そして、元夫からは、相手が誰なのか人に言わないでほしいと言われていた。この仲間の中に元夫の会社の同僚も含まれていたからだ。
私は一人で仲間たちに会った。元夫が不倫していたこと、一生私に頭が上がらないのは辛いから別れると言われたこと、私も離婚したいこと、地元に帰ることにしたこと、などを話した。当初は『緊急記者会見を行う!』などと言ってふざけていたが、徐々に深刻な面持ちとなり、みんな離婚することにショックを受け、また、あの元夫が不倫していたということについて、全員が信じられないという様子だった。
私はこの仲間と遠く離れて暮らすことになることが悲しかった。
8.会社に退職願を出した
会社に退職願を出した。この会社は半官半民のようなところで、仕事は忙しかったけれど楽しく、待遇は安定しており、また、何より私は、同僚や先輩たちのことが好きだった。会社の上司や同僚が引き止めてくれて、とてもありがたかったけど、その頃には私の心は思ったより疲弊しており、親元を離れて一人で暮らす元気がなかった。
5月いっぱいで退職願を提出したら、後日上司に呼ばれて「うちの会社は規定で6月1日に在籍している人に賞与を出すことになっているの。あなたに賞与を出したいから退職日を1週間でもいいから後ろ倒しにできない?」と聞いてくれた。とてもありがたかったけど、私は地元で次の仕事を決めてしまっており、そちらの会社で6月1日から出勤します、というような誓約書を書かされていたため辞退した。次の会社がかなりブラックだったので、あんなの無視すればよかった!と後に後悔したのだが🐰
離婚の話、地元に帰る話をすると、みんな優しい言葉をかけてくれた。
特に印象的だったのがおじさんたちだった。
いつも陽気な職場の再雇用のおじさんが「こんな天然で優しい娘にこんな悲しい思いをさせてどういうつもりだ、許さん!」と怒り、
別のおじさん上司は「俺が若かったら俺がもらってやるのにな」と真剣な顔で言ってきた。それは正直ノーサンキューだが(笑)気持ちは嬉しかった
みんな私のために寂しがったり、怒ったり、励ましたりしてくれて、優しかった。
2回大学に行き、4つの就職先を渡り歩いたため、先々で思った以上に友達ができていた。その人達が、それぞれ送別会を開いてくれて、6月の1ヶ月間で21回か22回(うろ覚え)の送別会に参加することになった。
例えば一つの会社の中でも、①会社の上司も含めた大きな送別会、②同じ部署だった人たちの小さな送別会、③同期入社の人たちの送別会、④飲み仲間のおじさんたちの送別会、⑤何かちょっと気が合って時々遊んでいたグループの送別会、というように。特に仲の良い友人(元同僚)ともなると、その幼馴染たちとまで交流があり、その人たちにも送別会をしてもらった。
これはとっても幸せなことだった。ちょっと引っ越しの準備をする時間がなくて困ったけど(笑)
私はそれまで特別に人に親切にしてきたわけではなかった気がするし(別に意地悪したわけではないけども(^^))、生意気なときもあったし、結構自由にわがままに生きてきたのに、みんな優しくしてくれるんだなぁ…と、感動した。私は周囲の人達に恵まれていた。
…この人たちから遠く離れた地元に戻り、私はどうするのだろうか、と少し不安になる。やっと帰れる実家だったけど、よく考えたら地元の友だちはほとんど地元に残っていなかった。
夫の浮気の見つけ方⑧へ続く
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